たにむらクリニック

岩手県盛岡市本宮にある甲状腺専門医施設|たにむらクリニック

Q. 抗甲状腺薬内服中ですが、副作用はいつ頃まで注意すればよいですか?

基本的に、服用し続ける限りは注意が必要です。

バセドウ病の治療に用いられる抗甲状腺薬(メルカゾールやチウラジール)は、優れた薬ですが副作用の頻度も比較的高いのが難点になります。内服開始の際に副作用とその対応方法の説明を受けたと思います。かゆみや軽症の肝障害は内服継続中に改善する場合もありますが、じんましんや黄疸が出たらすぐに内服を中止します。内服開始から3カ月は副作用が起こりやすいため、2〜3週間ごとに診察と血液検査を受けて注意します。ただし、チウラジールによる血管炎は1年以上内服している人の方が起こりやすいので、数年後に改めて検尿を確認することもあります。

最も重篤な副作用である無顆粒球症は、命の危険性があるため、発熱や咽頭痛があれば、すぐに内服を止め、白血球数の検査を勧められます。初期投与の量を減らすことにより発症頻度は下がりますが、休薬後に内服を再開して発症した症例もあります。内服再開の際には副作用のことを改めて思い出して下さい。

最近、特定の遺伝的なタイプで無顆粒球症が発症しやすいことが同定されました。将来は副作用が出やすいかを事前に調べ、内服すべきかどうか判断されるようになるかもしれません。それまでは患者様も医師も抗甲状腺薬の副作用には、油断せず気をつけましょう。