たにむらクリニック

岩手県盛岡市向中野にある甲状腺専門医施設|たにむらクリニック

Q. 抗甲状腺薬内服中ですが、副作用はいつ頃まで注意すればよいですか?

基本的に、服用し続ける限りは注意が必要です。

バセドウ病の治療に用いられる抗甲状腺薬(メルカゾールやプロパジール)は、優れた薬剤ですが副作用の頻度も比較的高い薬剤です。内服開始の際には必ず副作用とその対応方法の説明を行なっております。アレルギーによる皮疹やかゆみは抗アレルギー薬併用にて対処可能なことが多いですが、痛みを伴うような皮疹や肝機能障害が出たら内服を中止する必要があります。内服開始から2か月は副作用が起こりやすいとされており、2週間ごとに血液検査を行います。

最も重篤な副作用である無顆粒球症は、白血球がなくなる副作用であり発熱や咽頭痛があれば、内服を中止し白血球数をチェックする必要があります。発熱や咽頭痛はコロナウィルス感染症の症状と見分けがつきにくいため、当院でバセドウ病の治療開始からあまり時間の経過していない患者様はまずはご相談下さい。