ペイン外来の診療内容
長く続く痛み(慢性疼痛)は痛いだけでなく、日常生活の質を下げて、精神面にも悪影響を及ぼします。
当院ペインクリニック外来では、各種の慢性疼痛を治療することで、前向きな気持ちと痛みで損なわれた日常生活を取り戻します。
治療の対象は腰痛、肩頚部の痛みなど運動器の痛み、帯状疱疹関連痛、がんの痛みを含む各種神経痛などですが、可能な限り、その他の痛みにも対応いたします。
当院では、非常勤のペインクリニック学会専門医が担当しておりますが、外来での治療以外にも入院、連携施設での治療相談も受け付けております。
慢性疼痛の治療
慢性疼痛の治療は神経ブロック、内服治療、リハビリテーション、心理療法を合わせた集学的治療が現在の主流です。
当科では主に各種神経ブロック、ハイドロリリース、サイレントマニュピレーション、関節注射とリハビリテーションを行っております。
各種のブロック注射は高い鎮痛効果によって痛みだけでなく、痛覚過敏(痛みに敏感になること)の体質も治療することが出来ます。
リハビリテーションと組み合わせると、痛みで損なわれた日常の質を取り戻すのに、より役立ちます。
なお、心理療法については適切な施設への紹介を行っておりますが、当院での対応も出来るよう準備中です。
各種の神経ブロック
当院では超音波検査機で神経を確認しながら、安全確実に行っております。局所麻酔薬(いわゆる表面麻酔)を神経に注入しますが、薬の濃さを調整し、運動機能を保ちつつ、痛みだけを取り除きます。
また、注射自体の痛みを軽減するべく、25G以下の細い針を使用しております。
当院入院の患者様にはカテーテル留置による持続神経ブロックでより効果の高い鎮痛も行うことが出来ます。
また、更なる治療が必要の場合、連携施設での治療も可能です。
施行できる神経ブロック
硬膜外ブロック、仙骨ブロック、神経根ブロック(頸部、腰部)、腕神経叢ブロック、椎間関節ブロックなどを含めて、様々な種類の神経ブロック注射に対応可能です。
ハイドロリリース
痛みのある神経、筋膜、関節、腱などの隙間に液体を注入します。組織間の滑走性が良くなることで痛みをとりつつ、運動機能の改善を図ります。最近、注目を浴び、研究が進んでいる新しい治療方法です。
サイレントマニュピレーション
50歳代を超えた患者様方の肩の痛みの原因として多い凍結肩の治療です。神経ブロックによる麻酔後、用手的に肩の癒着(炎症などで固まり、動かなくなった部分)を剥がし、肩の痛みと動きの制限を改善します。
関節注射
超音波検査機で肩、肘、膝、手、足の関節を確認し、炎症を抑えるステロイド薬、局所麻酔薬を注入して痛みを抑えることが出来ます。
受付情報
新規患者様の受付時間
毎週火曜日 午前9:00〜12:00
通常の受付時間
毎週火曜日 午前9:00〜12:30